「権力者の言葉」と「過去実績」で後押し

【羽柴秀吉】ちょっと待ってください。こちらの補足資料をご覧ください。

織田信長様のお言葉
出所=『歴史的プレゼン』(クロスメディア・パブリッシング)

【羽柴秀吉】天正3年に信長公は長男の信忠様に家督を相続されており、織田家の正式な後継者とされました。そして、何かあった時はその子孫にするようにお話しされていましたよ。

【柴田勝家】待て待て! 家老の筆頭格であるワシが言うのじゃから、ここは織田家の後継者はやはり三男の信孝様じゃ。皆からの信頼も厚いぞ!

【図表】本能寺の変の後で何をしたのか?
出所=『歴史的プレゼン』(クロスメディア・パブリッシング)

【羽柴秀吉】柴田殿、お待ちくださいませ。本能寺の変の後、貴殿は何をなさいましたか?

こちらの補足資料をご覧ください。当方は知らせを聞き、即刻毛利との和睦を結び、すぐさま戻って謀反人の明智光秀を成敗いたしました。

これ以上、信長公への恩義に報いることがありましょうか?

柴田殿は北陸征伐中でそのまま北陸にいらっしゃったために、この弔い合戦には参加していないではありませんか。

今回の件については、序列よりも実際に何を成したかが重要だと考えます。

【柴田勝家】むむむ……。

【羽柴秀吉】他に異論がないようであれば、当方の掲げた案で進めたいと思います。後継者は三法師様で参りたいと存じますが、ご列席の皆様いかがでしょうか?

【柴田勝家】むむむ……。

【丹羽長秀】確かに、羽柴殿のお話には説得力がありますなぁ。

【池田恒興】私は最初から三法師様がよいと思っておりました!

【羽柴秀吉】では、皆様、ご異論がなければこれにて後継者は三法師様で参りたいと思います! よろしいですかな?

【三法師】は~い!