次はどうするかを約束する

【はるか】さらに言えば「約束」ができるともっといい。また大泣きしてほしくないし、もちろん子どもだってまた大泣きしたくないから。たとえば、「○○くんが大きな声出すと先生ちょっと困っちゃうんだ。だから次は涙が出る前に相談してくれん? そしたらすごくうれしいな。約束してくれる?」なんて話したり。

【ひとし】すごい! それって何年生の子?

【はるか】小学1年生でも2年生でもしてたよ。

福田遼、秋山仁志『先生、どうする⁉子どものお悩み110番』(PHP研究所)

【ひとし】うまくいくんだ? なんか理屈としてはわかるけど、実際に子どもとそこまで建設的なコミュニケーションが成立するのかなって疑問も残ってる……。

【はるか】もちろん、これはあくまでも成功例。基本的に一回でうまくいくことはほとんどないと思います。でも、「今回は泣いてる時間が短くなったね」とか「次はもうちょっと短くなったらうれしいね」って何回も何回もくり返していくことがすごく大事。

【ひとし】なるほどね。でも、可能なんだ、すごいな。

【はるか】難しいけどね。でも実際に、お悩み相談をくれた別の親御さんにこの方法を紹介したら「おかげで子どもがすごく変わりました!」ってメッセージをもらったこともあって。ぜひ、一度試してみてほしいです。

〔はるか先生のワンポイント〕

ファンタジーマネジメント
癇癪は正面から受け取らず、瞬時にモードを変えてあげよう。

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