家賃3万円、農作業に疲れたら横になって…

“寝そべり族”が増加する中、2022年に中国政府は飲食のデリバリーなどギグワーカー、ライブ配信などの増加を支援し、若者の柔軟な就労と消費を押し上げようとした。しかし、その効果は十分ではなかった。中国若年層の間で、“青年養老院”が人気化したのはその裏返しといえるだろう。

青年養老院は、寝そべり族の若者に親と離れた生活環境、同じような悩みを抱える人と共同で農作業やカラオケなどを楽しむ環境を提供する。一月あたり1500元(3万円)程度で滞在でき、自給自足に近い生活を送るようだ。北京など大都市だけでなく内陸部の農村でも青年養老院は増えている。

SNSに出ている青年養老院の生活風景の記載を見ると、日中は庭の手入れをし、ハンモックに横になって仲間同士で悩みなどを語り合う。夜は、仲間と食事を準備しキャンプファイヤーを囲む。報道に出てくる就職活動に励む若者の写真と比較すると、青年養老院の人たちの表情にはある種のゆとりが感じられるとの指摘もある。