自分のことだけを考えている人
相談者の方が、それで悩んでおられるように、世の中には、人の時間を平気で奪う人たちが多くいます。
自分の時間を確保して、有意義に使いたい人は、そんな人たちを相手に戦っていかなくてはいけない。そんなこともあるでしょう。まともにケンカをするわけにはいきませんから、うまく対処するスキルも必要になってきます。
実は、私は先程の「皆で車に乗ってランチに行く人たち」の上司の方に、ランチに付き合わされたことがあります。
あるとき突然「ちょっとお昼に行こう」と声を掛けられ、車に乗せられ、しゃぶしゃぶの店で座敷に上がらされました。
何かあらたまった話でもあるのかと思っていたのですが、その人はただその店で食事をとりたかっただけなのです。
「何が食べたいか」とか「どのくらい時間に余裕があるか」とか、そんなことは尋ねることもなく、お構いなしに自分のことだけを考えて行動します。
まあ、こんな人はいるもので、私もこれがはじめての経験ではありませんでした。
「ちょっとだけ寄って行こうか」と誘う男性
こういう人が現れても、私たちは参ってしまうわけにはいきません。
つい先日、オフィス街でこんなシーンを見ました。あなたはどう思われるでしょうか。
お昼の12時40分頃です。
ランチを終えて、オフィスに帰ろうとする4人組(男性2人、女性2人)が目の前を歩いています。
50歳くらいに見える男性がコーヒーショップの前で言いました。
「ちょっとここも寄っていこう」
20代の女性は二人とも驚いて、「えっ……」と反応します。明らかに立ち寄りたそうではありません。
すると同じ男性が、「15分だけ。おごってあげるから、さあ」と言って、店の入り口に向かって歩いていきました。
女性たちは「マジですかぁ」と言っていますが、もう一人の若い男性は「まぁ、ちょっとだけ寄って行こうか、ハハハ」と言って、結局4人とも、混み合う店内に入っていきました。