夜間に食事をする人はがん再発率が36%高い

さらに「夜間に食事をするとがんの再発リスクを高める」という報告もあります。

アメリカの早期乳がん患者を対象とした食事調査で、夕食後から翌日の朝食までの夜間の絶食時間が13時間未満の女性は、13時間以上の女性と比べて、再発率が36%、死亡率が21%高かったことが報告されています。

夜間の絶食時間が短い人は、長い人に比べて血糖値が高い傾向にあります。

血糖値が高い状態が続くとがんが進行することがわかっていますので、がん患者さんにとって夜間の絶食時間を長く保つことはとても重要なことなのです。

3食の時間はできるだけ規則正しくし、夕食は可能な限り早い時間に食べるようにしてください。

食べてから寝るまでは最低でも3時間は空け、夜食は避けること。

もし夕食が遅くなった場合は、夜間の絶食時間を確保するために、翌日の朝食は少し遅めの時間に食べるなどの工夫をするのもひとつの手だと思います。

朝食を抜くと寿命が短くなる

1日の始まりである朝は、エネルギーや栄養をもっとも必要とする時間帯。

健康を維持する上で朝食は欠かせません。そのため、朝食を抜くと体重が増加しやすくなり、肥満のリスクを高め、さらに高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病につながり、心臓や血管の病気にかかりやすくなることが報告されています。

こういった病気のリスクが増えるために、朝食抜きの人は寿命が短くなるということもわかっています。

写真=iStock.com/October22
朝食を抜くと寿命が短くなる(※写真はイメージです)