惜しみなく与えた応援と愛の分だけ幸せでありたい
熱く推していた誰かに失望して背を向けることもなく、惜しみなく与えた応援と愛が大きな傷のブーメランになって飛んでくることもなく、注ぎ込んだお金と時間の分だけ幸せを得られたら、それでいい。いつも自分を笑顔にしてくれる存在とずっと一緒にいられたら……。こんな願いをぶつぶつ言う必要もなくなれば……。そうなったら、本当にうれしい。
希望は希望にすぎないという事実がとても悲しい。でも、どうしようもない。推し活がダメになっても、生きていかなければならない。むしろ、もっと良い人生を目指して。
だから、こんなふうに願う。強制的に“オタ卒”する痛みを引きずりすぎることないように。時々思い出して悲しくなるかもしれないけれど、すぐに大丈夫になるように。運がちょっと悪かっただけだから、人を見る目がないと自分を責めないで。誰かに与える心を使い果たしてしまったとしても、すぐにまた充電できるように。純粋に信じるのが難しくなり、不安や疑念に押しつぶされそうになったとしても、もう一度リセットできる力が残っているように。
全力で愛するのは、すごく難しい。でも、やめるのはもっと難しい。だったら、やってみよう。この文章を読んでいるあなたは、何かを愛さずには生きていけない人だろうから。大切な気持ちを失うのは、あまりにも惜しいから。心の傷が膿んで癒える過程を経て、さらに強くなれるように。いつか、ずっと長く一緒にいられる魂の親友に出会えるように。自分自身をもっと愛せるように。そして、自分なりの意味を追い求めつつ「成功したオタク」として生きていけるように。
伝えたいことを言いながら、望みばかりを延々と並べてしまった。でも、お互いを思いやるオタクであれば、きっとこう願っているのではないか。
そんなふうに慎重に考えている。