JAF会員なら原因不明の不調の相談も無料

一方、JAFはどうだろうか? 損保の無料ロードサービスが普及しても、JAFの会員は毎年増え続けており2024年6月末現在の会員数は2050万人以上に上る。

JAF会員(年会費4000円)であれば、バッテリー上がりやキーの閉じ込み、脱輪の引き上げなど30分程度の作業なら無料だ。非会員でも利用可能で、もちろん不当な高額請求をされることは絶対にないし技術レベルも高い。作業する前には必ず費用の概算などを伝えてくれるので安心して依頼できる。

筆者提供
自然災害にも対応するJAFは全国どこからでも「#8139」で呼べる。事前に概算費用を教えてくれるので安心。

損保ではごく一部しか対応していない自然災害にも強い。ゲリラ豪雨や台風で水没した車や雪道でスタックした場合も対応する。なんとなく調子が悪い、異音や異臭がして気になるといった場合も、会員ならば相談や作業(30分以内)も無料だ。

ネットで「信頼できる業者」を探す方法

またJAFは「人に掛かる」、損保は「車に掛かる」といわれる通り、JAF会員さえその場にいれば、会社の車や知人の車、レンタカー、バイク、原付、電動キックボードまで「ナンバーのついている乗り物」がロードサービスの対象となる。なお、かつては非会員でも現場で入会すればその場でJAF会員として利用できたが、現在はその制度は廃止されている。

損保やJAF以外のロードサービス業者を探す場合、100%絶対に安心できるのが「テュフ・ラインラントジャパン」(TRJ)による「テュフ認証」を受けている業者だ。テュフとはドイツに本社をおき150年以上の歴史がある国際的な認証機関でTRJはその日本法人である。7月1日現在、全国約100のロードサービス業者が認証を受けている。

参照:ロードサービス認証取得事業者リスト

Googleマップなどの口コミを参考にするのもアリだ。すべてが正確な情報であるとは限らないが、具体性のあるレビューはある程度参考になる。★1と★5が多いところはサクラレビューの可能性があるので慎重に。

最後に。現場で事前の説明なしに高額請求されたり、「払わないと帰らない」などと言われたりした場合は、その場で警察に電話することをお勧めする。既に支払ってしまった場合は一刻も早く国民生活センターや各地の消費生活センターへ相談を。クーリングオフが適用されて戻ってきたケースも少なくない。

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