若々しさ保つためのステーキの焼き加減と、焼肉の老けない焼き方

ステーキを食べるときには、人それぞれ焼き方や焼き加減にこだわりがあるものです。血の滴るようなレアから、ほど良く火を通したミディアム、こんがり焼いたウェルダンまでありますが、老化を防ぐ焼き加減は、もちろんレアになります。

和田秀樹『老けない習慣ベスト100』(総合法令出版)

これはAGEsの観点からレアをすすめるわけですが、もちろん生肉が一番AGEsが少なく、表面を軽く炙っただけの超レアであれば生とほとんど変わりません。この超レアとしっかりと焼くウェルダンでは、AGEsの量が約15倍も違ってきます。

たんぱく質を効率よく摂取するためにステーキをと思っていても、老化を考えるなら、食べものから摂取するAGESを少なくすることが肝心です。

牛肉のステーキは、ウェルダンやミディアムではなくレアを。さらにいえば、牛肉ならステーキではなく、しゃぶしゃぶにするとAGEsの量を抑えられます。もうひとつ、牛肉を自分の好きな焼き加減にして食べられる焼肉ですが、こちらも「老ける焼き方」と「老けない焼き方」があります。

まず片面を焼き、焼き色がついてからひっくり返し、もう片面にも焼き色(さらには多少の焦げ)がついたら食べる、という焼き方が普通かと思います。香ばしさも手伝ってお肉をおいしくいただけると思いますが、これではAGEsが増える「老ける焼き方」になっています。

一方、「老けない焼き方」は、頻繁に肉をひっくり返しながら、表面に強い焼き色をつけないように火を通していく焼き方になります。この焼き方の違いでAGEsの量を2〜3割も減らすことができます。ぜひ試してみてください。

写真=iStock.com/Wako Megumi
※写真はイメージです
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