自分だけの感覚を信じて「好き」を追求する

「絶対に真似できない部分、それは内側」

写真の仕事をしていたときも、発信活動をはじめてからも、「写真の構図がほぼ同じ」「もしかしてアイデアを真似された⁉」というケースがありました。「真似されることについてどう思う?」とアーティストの友人に意見を聞いてみたら、なんともポジティブな答えが返ってきました。

「いつの時代でも見える部分は真似される。でも絶対に真似できないことがある。なんだと思う? それは内側。だから私は自分だけの感覚を信じて、『好き』を追求し続けるの」。

・自分のことを一番に信じる
・周りの雑音に迷わされない
・とことん、自分の「好き」を追求し続ける

これがそのときのメモです。

この考え方は、人生という長い道のりの中で、私たちが個性を確立するためのヒントになりそうですね。

リヨン在住イラストレーターMagali Hubac. 自宅リビングは廃材を使用した作品で世界観をつくる。(出典=『主役はいつも“私自身”フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』)

自分の行きたい方へ突き進む

「右へ進んでも、左へ進んでも何か言われるなら自分が行きたいほうへ突き進むだけ」

パンデミックを経験して、人生について以前よりも考えるようになったという人は多いのではないでしょうか?

ある友人は、コロナ禍を経て、長年の会社員生活に終止符を打ち、起業を決意しました。安定した会社員からの独立です。

起業という新たな人生のはじまりで、想定外のことが立て続けに起きたようですが、彼は「周りはいつも好き勝手にコメントするからね! 自分が行きたいほう、信じる道を突き進むだけ」と話してくれました。

確かに、本人でなければ意見を言うのは簡単です。

おしゃべりのフランス人なら、なおさらいろいろ言ってくるのでしょう。だからこそ、大きな決断をする際には、叶えたい夢やビジョンを明確にする。そうすることで、迷ったときも自分を信じて進み続けることができるのだと思いました。