お金持ちになりたければ個別株投資

金持ち思考法3
もし本気で大金を手に入れたいなら「オルカン一択」は間違い

新NISAが始まり、投資人口は急速に拡大しています。特に人気を集めているのが、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、いわゆる「オルカン」や、S&P500連動型投資信託の積立投資です。これらは、インデックス投資の中でも、世界や米国が経済成長を続ける限り価格上昇が続くことが期待でき、長期投資で優れたパフォーマンスを出すとされています。

ただし、裏を返せば、ローリスク・ローリターンです。インデックスファンドの平均利回りは年4〜7%と言われています。仮に毎月5万円の積み立てを30年間、年率5%の想定利回りで運用できた場合、実際に積み上がる資産は約4200万円です。老後の安心を買うには十分ですが、大金持ちになるために最適な投資ではありません。

また積立投資は、自動で買い付けるだけなので、投資の知識が身につきません。一時的な資産の減少を目の当たりにし、積み立てを途中でやめてしまう初心者さえいます。本来であれば下落時にも買い付けを続けるべきなのですが、根本的な理解がないまま投資を始めると、簡単なはずの積立投資ですら誤った行動を選んでしまうのです。

新NISAには「成長投資枠」があります。お金持ちを目指すのであれば、成長投資枠を活用して、インデックス投資よりも短期間で高いリターンが期待できる個別株にも投資しましょう。

たとえば、S&P500は過去20年間で約4倍の上昇を記録していますが、日本の個別株には1年でその同等か、それ以上の上昇を実現する銘柄が多数あります。

「初心者だからインデックス投資でないと失敗する」という思い込みは捨てましょう。インデックス投資でも知識がなければ失敗することはありますし、逆に、知識さえあれば個別株投資で高い利益を得ることもできるのです。

有望な銘柄を見つけても、すぐには買わない

金持ち思考法4
焦って売買すると大損! デイトレーダー向け情報は見ない

有名な投資家やインフルエンサーが発信する「今が買いの銘柄」の情報ばかりを集めるのは危険です。なかには有益な情報もありますが、発信者が自分と同じスタンスで銘柄を見ているとは限りません。たとえば、デイトレーダーが発信する情報を参考にしても、中長期の投資には役立ちません。

銘柄選びで見るべきことの一つは、値動きに規則性があるかどうかです。株価チャートを見て、上がっても下がってもおかしくない値動きの銘柄は、選ぶべきではありません。

もう一つは企業の売り上げです。売り上げが伸びているのは市場が広がっている証拠であり、今後にも期待できます。利益は赤字でも構いません。むしろ、赤字が出ているために値が下がり、黒字転換が予想されるような銘柄であれば、V字回復の反転を狙えます。銘柄の価値が不当に扱われている状態を発見できれば、買うチャンスです。

ただし、有望な銘柄を見つけても、すぐには買わないこと。「早く買わないと損」だと思って高値で買ってしまうと、利幅が小さくなりますし、一時的な急落で不本意な損切りを迫られることもあります。理想的な買い場が来るまで待ち、もしも買い場が訪れないなら別の銘柄を検討しましょう。

銘柄にタイミングを合わせるのではなく、あくまで自分の投資スタンスに合った銘柄を選ぶのが鉄則です。