「積極的に動く」から成功確率も高い
テストステロンの分泌量が多い人ほど、筋肉がついて体格もがっちりしてきます。ヒゲや胸毛などの体毛も濃くなります。そのためでしょうか、テストステロンがたくさん出ている男性のほうが女性にモテます。
サイコパスは魅力的で、異性によくモテる人が多いのですが、それはテストステロンの働きが関係しているのでしょう。
テストステロンがたくさん出ている人ほど、失敗を恐れずに、前へ前へと進もうとします。恋愛においては、自分から積極的に動かないとうまくいく見込みはゼロですが、サイコパスの男性は、相手が高嶺の花であっても臆せずにアタックしていきます。そういうところでも、恋愛が成功しやすい特性と考えられるわけです。
ビジネスでも同じです。
どんな仕事も、自分から果敢に挑戦していこうという気持ちがなければ、うまくいきません。何もしていないのに仕事がうまくいく、ということはほとんどあり得ません。主体的かつ積極的に行動してこそ、仕事は成功するのです。
サイコパスは、恋愛でもビジネスでも、成功する見込みがかなり高いのです。
『サイコパスに学ぶ成功法則 あなたの内なるサイコパスを目覚めさせる方法』(ケヴィン・ダットン&アンディ・マクナブ著、木下栄子訳、竹書房)という翻訳書にも書かれていますが、サイコパスであることは、決して悪いことではありません。
なお、テストステロンは心がけ次第で、自分でも増やすことができます。きちんと睡眠をとり、日光浴をし、筋トレなどの運動をし、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを摂取するようにすると、だれでもテストステロンを増やせます。
やる気が出ないときは、ぜひそんなことも試してみてください。
サイコパスの男性は異常にモテる
サイコパスが、どうして人類の歴史の中で淘汰されなかったかというと、サイコパスほど異性にモテるから。
もしサイコパスがモテなければ、恋人を作ることもできませんし、ましてや結婚など望むべくもありません。その結果、遺伝子は次の世代に引き継がれず、自然に淘汰されていくはずです。
ところが、現実はそうではありません。
サイコパスほど異性にモテるので、相手に不自由することはほとんどありません。そのため、サイコパスの特性は淘汰されずに、現代にもしっかりと受け継がれているのです。
じつは、テストステロンの濃度以外にも、サイコパスがモテる理由は研究によって明らかにされています。
英国ダラム大学のグレゴリー・カーターは、サイコパス男性がモテる理由について研究しました。
サイコパスは、不誠実かつナルシストで、思いやりに欠ける最低な男ではあるものの、なぜか女性の目には魅力的に映ります。その理由は、サイコパスの男性は、いつも堂々としていて自信満々に見えるから。
女性は、頼もしい男性に惹かれることが多くあります。女性は本能的に、「この人なら、私のことも、生まれてくる子どものことも守ってくれるに違いない」という男性に惹かれるのです。オドオドしていて、頼りない男性に恋心を抱くということは、あまりありません。
人間の歴史において、女性は長らく男性の庇護のもとで暮らしていました。
そのためでしょうか、女性は今でも頼りがいのある男性を無意識のうちに結婚相手に選びやすいのです。