「メガソーラー火災」が頻発している

2024年元旦に発生した能登半島地震直後、飛散した太陽光パネルへの感電につき、経産省から異例の注意喚起がなされました。首都直下型地震の不安を都民が抱えるなか、人口密集地の新築住宅に無数のパネルを載せる義務化条例の施行は2025年4月に迫ってきています。

直近でも、メガソーラー火災は頻発しています。

写真=iStock.com/show999
「メガソーラー火災」が頻発している(※写真はイメージです)

2024年1月には、和歌山県の山林で発生し、夜間の消火活動となりました。3月には、鹿児島県の消防士四人が爆発で負傷。内、一人は顔に大やけどを負っています。

4月に入り、北海道では下草1200m2が焼ける火災が発生。宮城県では太陽電池モジュールが約3万7500m2にわたって燃え続け、鎮火は約22時間後となったとのことです。

消火活動は感電の危険と隣り合わせ

いずれも消火活動は感電の危険と隣り合わせという決死の作業となりました。

現在、消防団には絶縁性防護服の支給や対策の周知もされておらず、感電による死傷者が出た場合への想定が甘過ぎるのです。

消防庁が指示し消防隊員が消火にあたると、毎度都は答弁しますが、大地震に伴い同時多発的に災害が発生するのは阪神、東日本、能登で経験済みのはずです。

全部消防官で対応できるわけがなく、団員がやらざるを得ない現実から目を背け続けています。