相手がイメージしやすく、テンションが上がるたとえを

例として、「仕事で成功するには、柔軟性が大切だ」ということを、2つのシーンに合うたとえ話にしてみます。

A:20代前半の新入社員研修

(営業職で、多くの人が学生時代にスポーツ経験あり)

仕事はサッカーの試合みたいなものです。

最初は戦術を練り、チーム全体で戦い方を考える。でも実際の試合では、相手の動きに合わせて瞬時に判断し、柔軟にプレーを変えなければならない。

同じように、営業も準備は大切だけど、現場では柔軟に対応することが成功のカギです。そのための対応力を今日の研修でつけていきましょう。

B:30代前半の女性が多めの接客業の方向けの勉強会

仕事はファッションショーみたいなもの。

さわらぎ寛子『言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方』(明日香出版社)

新しいトレンドが出てきたら、それに対応してスタイルを変える必要があるし、お客様やファンの好みや要望に応えるために柔軟にアプローチすることが大事です。

常に時代の流れをチェックして、お客様の憧れの存在になっていきましょう。

伝えたいことは「仕事で成功するには、柔軟性が大切だ」という同じことでも、相手の興味・関心やイメージしやすい言葉を選ぶことで、たとえ話の内容が変わります。

相手がイメージしやすく、テンションが上がるたとえを選びましょう。

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