逆に、これは学ぶ必要があること4つ
次に、した方がいい投資勉強を解説します。
②為替相場と株価上昇が資産形成に影響する度合いを学ぶ(知っておく)
③業界分析を学ぶ
④銘柄分析を学ぶ
個人投資家はこのあたりを学びしょう。ただし、投資信託の積立投資のみをされているかたは、①②だけで構いません。ひとつずつ解説します。
①主要な投資信託を学ぶ
S&P500、全米株式、オール・カントリー、全世界株式、MSCIコクサイ、ナスダック100、TOPIXなど主要な指数を知っておけば充分です。ほかには、成長期待が強いインド関連は把握しておいても良いでしょう。
②為替相場と株価上昇が資産形成に影響する度合いを学ぶ(知っておく)
円安なので、円高に戻るのが怖くて米国株に投資できない……こう考えるかたもおられるでしょう。しかし、長期の資産形成において、株価が上昇するならば、為替相場が円高になろうと、それほど警戒すべきものでもありません。
その根拠を述べます。現在は円安で1ドル150円台です。これが円高に振れて1ドル120円になったとしましょう。割合でいえば、20%ほどです。
一方、株式投資で「年率5%の複利運用」を期待値として考えておられるかたが多いと思います。ここでシミュレーションします。毎月5万円を30年間積立投資して、年率5%で複利運用できたとすると、どのくらいの成果を得られるでしょうか。積立額1800万円に対して評価額は4161万円になります。2.31倍にもなります。
これら数字を見ると、長期の資産形成において、株価上昇に比べると為替レートはそこまで影響しないことがお分かりいただけると思います。したがいまして、為替相場は気にせずに、株価が上昇する米国株(個別株)を選ぶこと、①で記述した価格が上昇するだろう投資信託を選ぶことが大切です。