プロが教える本音を引き出すテクニック

最後にご紹介したいのが、第10位の『アタマがよくなる「対話力」』。 TBSで看板アナウンサーを務めたのち、現在はビジネス映像メディア「PIVOT」のプロデューサー兼MCとして活躍する国山ハセンさんによる一冊です。

国山ハセン『アタマがよくなる「対話力」』(朝日新聞出版)

国山さんは、出演者から情報や知見を引き出して視聴者に届ける、対話のプロフェッショナル。そんな国山さんは本書で、自身が実践する対話の流れを4つのステップにまとめています。

ステップ1は「アイスブレイク」。クルマのエンジンをかけるように、相手の緊張を解くステップです。ここでは挨拶+笑顔のセットを意識しましょう。

ステップ2は、停車したままエンジンが十分に温まるのを待つ「アイドリング」。聞き役に徹し、相手が安心して話せる雰囲気をつくります。

ステップ3は「ドライブ」。対話のテーマを伝え、双方向的な対話の流れをつくるステップです。「相づち」「短いつぶやき」「短い質問」の3つのリアクションで、相手との対話を深めましょう。

そしてステップ4は「トップスピード」。自分の「本当に聞きたいこと、知りたいこと」と相手の「本当に言いたいこと、話したいこと」の接点を探り、本音を引き出すとともに、ここだけの「学び」を獲得しましょう。

本書で明かされるテクニックは、仕事でヒアリングやインタビューの機会がある方はもちろん、1on1やキャリア面談などでも大いに役に立つはずです。

今月も、マネーハックから勉強法、生成AIまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第8位だった『新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣』が第20位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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