英語では疑問を解消するために情報を足していく

語順が自由な日本語に対して、英語ではどのように言葉をアウトプットするのでしょうか。

I went to a restaurant that serves the best pizza in Tokyo.を使って説明してみます。

まず「主語+動詞」がきます。I went(私は行った)ですね。

I wentと言われると、「どこに?」という疑問が浮かびます。

その答えとしてto a restaurant(レストランに)が続きます。

つまり、英語では、疑問を解消するために、うしろに情報を足していくのです。英語を話す際には、この「情報をうしろに足していく」という感覚が、決定的に重要になります。

さて、I went to a restaurant.はひとつの完結した文章ですから、これで終わっても構いません。しかし、これだと「あるレストランに行った」としか言っていないので、「どんなレストラン」かが気になりますよね。

そこで、that serves(出している)という情報を足します。

すると今度は、「何を出しているの?」という疑問が生じますから、the best pizza(最高のピザ)という情報を足します。

そして、最後にin Tokyo(東京で)という情報を足すことで、最高の範囲を東京に限定します。

芹沢一也『3つのコツで誰でも話せる シノドス式シンプル英会話』(高橋書店)

以上が、「英語モード」の単語の並べ方、つまり言葉のアウトプットの仕方です。

一点、アドバイスです。英語の語順を説明するために、関係代名詞の文章を用いましたが、最初のうちは、以下のようにふたつの文章に分けて話してください。

I went to a restaurant./It serves the best pizza in Tokyo.
(私はレストランに行きました。そのレストランは東京で最高のピザを出しています。)

無理に長い文章や、複雑な文章をつくろうとせず、このように短い文章をつなげていくことが、流暢に英語を話すための近道です。

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