「簡単に稼げるうまい話」なんてない

生活は苦しく、副業したい気持ちはあるものの、忙殺されてなかなか余裕がないというのが実態なのだ。そこに「スキマ時間で簡単に稼げる」という甘い言葉をかけられ、まったく気にならないわけがない。

先ほどの女子大生も、「平日は忙しくて長時間のバイトができない。週末まで働くと疲れてしまう。だから、スキマ時間でスマホだけでできると聞いて飛びついてしまった」とうなだれる。

では、怪しい副業はどのように見破ればいいのだろうか。

まず「誰でも」「簡単に」「確実に」「スマホだけで」儲かると、簡単に確実に大金が儲かると謳っている場合は疑うべきだ。簡単に稼げるうまい話などない。自分が手掛けることでなぜ相手は儲かるのか。広告の出稿にはお金がかかる。なぜそんないい話を広告を出してまで自分に教えてくれるのか、考えてみてほしい。

お金の支払いを求められたら赤信号

初期費用が必要として、数十万円単位の多額の費用を求められるのも副業詐欺の特徴だ。お金を稼ぎたいのに、そのための費用を求められたら詐欺を疑おう。

相手の名前やビジネスで検索し、評判を調べることも有効だ。「○○ 詐欺」などと調べると、詐欺に遭ったという被害が見つかるかもしれない。

その副業が問題ないものかどうか自分で見分けられない場合は、消費者ホットライン(#188)に相談するのもおすすめだ。

詐欺で被害に遭ってもお金を取り戻すのは難しい。必ず、事前に情報を検証すること。情報が信頼できるかどうか確認できない場合は態度を保留し、お金を振り込んだりしないことが大切だ。

詐欺はパターンが決まっている。ニュースなどを見ることで、どのような詐欺が流行っているのかを知り、リテラシーを高め、自衛することが求められるのだ。

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