日常的な雑事さえ耐えがたくなる

私は最近、テレサという女性から、次のような内容のEメールをもらいました。

「私は三姉妹の一番下で、ついあれこれとネガティブなことを考えがちです。くよくよ考えたり、何かを切望したり、疑問に思ったり、行き詰まりを感じたりして、幸せになれないのです」

もし、テレサが現在の自分の状況、つまり確定申告の書類の作成という仕事で、あまり顧客を獲得できないことについてネガティブに考えているとしたらどうでしょうか?「私はこの仕事に向くほど積極的ではない」「もう顧客を獲得なんかできない」「これって、仕事が見つからなかったあの夏みたいな状態だわ」「もしかしたら、仕事を辞めるべきかも」「私の家計は立ち行かなくなってしまう」というふうにです。さらに行きすぎると、「仕事に集中できない」ことから、「降りかかってくる些細なジレンマや障害を乗り越えられなくなった」という問題が生じ、しまいには「電話をかけるとか日常的な雑事をこなすことさえ、耐えがたいほどの負担だ」とみなすようになるかもしれません。

ゆがんだ予想や思い込みのせいで、テレサは実際に失敗していました。いまや彼女はほんとうに新しい顧客の獲得ができなくなりそうです。くよくよ悩んでいる人はあまり魅力的でないので、友人や同僚からも避けられるようになるでしょう。自分に降りかかるこのようなさまざまな出来事のせいで自信を失った結果、テレサはいつか不安障害とうつ症状の悪循環に陥る可能性さえあります。

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あまり考えすぎないようにする

「考えすぎがよくない」という話は、研究だけでなく、世間的な教訓としても広まっています。もし、いまあなたが、くよくよ考えすぎることに悩まされているなら、やはりその習慣を打ち破らない限り、いまよりも幸せにはなれないでしょう。考えすぎてしまう人が、幸福になるための秘訣ひけつが1つだけあります。それは、あまり考えすぎないようにして、ネガティブな考え方を、もっと当たりさわりのない考え方や楽観的な考え方に変えることです。「心の底から幸せな人は、暗い考えや不安な考えから自分のエネルギーや注意をそらすことができる能力がある」と、私は気づきました。