ロボアドを「使ってはいけない」人

気をつけたほうがいいのは、右肩下がりでりんごの価格が戻らないケースだ。

山口京子『貯金ゼロから始める「新へそくり生活」のススメ』(プレジデント社)

値下がりし続けるりんごは買ってはいけない。しかし、この先も値下がりし続けるのかどうかはよくわからない。ここで超初心者の投資迷子にはロボアドが強い味方になってくれる。

ロボアドの場合、世界中の株や債券や不動産に投資をしている。世界中の会社が倒産し、不動産の空室だらけになり、世界中の国が財政破綻はたんするなら、値段はどこまでも下がり続けることになる。

そんな世の中になると未来に悲観的な人は、ロボアドだろうがなんだろうが、そもそも投資をしてはいけない。あえて言うなら、金の延べ棒でも自宅に持っておくほうがずっといい。

一方、これからもっと安心、便利な世の中になるだろうと、明るい未来を信じられるならば、コツコツとつみたて投資をすることをおすすめする。そのとき、ロボアドは初めて投資をスタートするあなたの強い味方になってくれる。

つみたて投資をする際は積極的にリスクを取る

ロボアドを利用する際、いずれの会社のサービスでもあなたの投資志向を質問される。

そこで、「あまりリスクを取りたくない」と答えると債券の割合が多いコースになることが多い。債券ばかりだと、値動きがないばかりか、時間がたっても資産価額がなかなか上昇していかないケースもあるので、要注意だ。

下落もチャンスだとわかれば、積極的にリスクを取って株の割合を多くしてつみたて投資をしたい。

関連記事
金融商品をいちいち覚える必要はない…1億貯めたFPが「投資を始めるならこれ一択」と断言する方法
「学費、住宅、老後資金の全部を作りたい」という無謀…新NISAスタートを前に"暴走投資"する初心者の末路
お金が貯まらない人の家でよく見かける…1億円貯めたFPが「1日も早く捨てるべき」という2つのモノ
買うと資産が取り崩されていく…新NISAで資産をつくりたい人が絶対手を出してはいけない「NG投資信託リスト」
新NISAは「70歳から」でも間に合う…お金のプロが「退職金の運用ならこれしかない」と勧める金融商品