現金は衛生的でない
2つめ。ここ数年で、現金の利便性はどんどん下がっています。現金での支払いの場合、いつ、どこで使ったかを振り返れませんし、直接顔を合わせないとやりとりできません。何より衛生的とはいえません。この傾向は、新型コロナウイルスの流行によって、ますます顕著になりました。
要するに、時代は着実に「脱・現金」の方向に流れているということです。今後は、もしかしたら「現金お断り」という店舗が増えていくかもしれません。
それなのに、小銭をじゃらじゃらと持ち歩く生活にこだわる理由はない、といっていいのではないでしょうか。
「現金なら、踏みとどまれる」派に言いたいこと
“でも先生? 衝動的に欲しいものがあるときに、財布から直接お金がなくなると思うと、踏みとどまれるんです”
現金払いでは、より「損失」を大きく感じるという調査はたしかにあります。
しかし、調査に云々いうよりも、「買わずに踏みとどまれるものを買おうとした」ことを、反省してほしいと思います。
「現金払いなら買わないけど、カード払いなら買う」ものは、あなたの人生に必要なものではありませんね。もっといえば、「欲しいもの」かどうかも疑わしい。一瞬の衝動で「欲しい」と思わされているにすぎません。
クレジットカードか現金か、という「払い方」ではなく、「必要かどうか」で「買うか買わないか」の区別をつけられるようになることは、1000万円貯めるための大事な一歩です。