なぜ漢字力が日本においては学力の根幹になるのか
漢字力は、漢字仮名交じり表記を用いる日本語において、学力の根幹とも言えます。知っている漢字や使える漢字が増えるということは、その子が知っている言葉や使える言葉が増えるということに直結していきます。知っている言葉や使える言葉が増えれば、やがて思考力も高まっていきます。
なぜなら、我々日本人は、基本的に日本語を使って物事を考えるからです。漢字学習は、単にテストで漢字が書けるためだけに行うのではなく、漢字を使いこなし、語彙力を高め、やがては思考力を高めていくためにも行うのです。
そして、学習において誰かから「やらされる」のではなく、自分から「やる」ことは、非常に大きな意味をもちます。子どもたちの様子を見ていても、「やりたい!」と自分からやっている子がやはり大きく伸びます。
だからこそ私たち教師は、子どもたちが自分から「やりたい」と取り組む姿勢をこそ、最優先して引き出すべきだと考えています。そして、その自分からやるという姿勢の大本になるのが、「できた!」「できるようになった!」という達成感です。