銀行員のストライキも発生
また、給与が大幅に削減されたことに不満を持つ行員たちがストライキを行ったとも伝えられている。
「浦発理財」のある社員は、もともと2万元だった給与が6260元にまで減らされた、とSNSで訴えていた。
普通の行員にはおよそ50%の減給、主任級以上には40%の減給が通達された。一部行員はこれに抵抗してストライキを行っているという。
この事件がネットで騒ぎになり、浦発銀行は以下のような声明を出した。
まず、2つの事件に関連性はない、と主張する。
浦発銀行の子会社(「浦発理財」)の減給は業績悪化によるもの。現在は交渉を通じて給与調整に理解を得ている、という。
次に、クレジットカードセンターを請け負う人材派遣会社の紛糾は、人材派遣会社の問題であり、目下話し合いによる解決を図っている、という。
銀行の経営が悪化している
浦発銀行の2022年の年次リポートによれば、クレジットカードセンターの職員数は1万1975人に上る。これは同規模の銀行と比較すると異様なほど多い。たとえば同規模の平安銀行のクレジットカードセンターは1992人、興業銀行は1134人である。
ゆえに浦発銀行は経営に無駄が多いのではないか、という株主の懸念もかねてからあった。
ちなみに浦発銀行クレジットカードセンター社員・職員のうち約1万人が人材派遣会社からの非正規雇用社員である。
非正規雇用の契約社員の月給は1万~2万元(約20万~39万円)だったという。
契約社員たちは新たな請負企業との再契約に際し、それまで所属していた人材派遣会社に退職金を支払うよう要求したが、会社側はこれを拒否。
また新たな請負企業が提示した給与は新人の給与のように低かったという。