女性上司からのパワハラやモラハラの悩みも
相談内容②転職・起業
・副業を始めたい
・起業は自分に向いているか?
・起業後の業績はどうなるか?
女性の「転職」の相談が多くなっているのは、彼女たちのキャリア志向の高まりを反映していると思います。
転職の理由を聞いてみると、10年前であれば会社や上司に対する不満が大半を占めていましたが、最近では、「自己実現」がキーワードになっています。
今の会社から「逃げる」のではなく、前向きに「攻める」ための選択を考えている人が多いと感じています。
最近では、自分のスキルや趣味を活かして「起業」を検討している独立心の旺盛な女性も増えており、「自分は起業に向いているか?」とか、「起業するならば、いつ頃がいいか?」という相談も多くなっています。
相談内容③人間関係
・同僚からのいじめ、嫉妬の対応策は?
これは今に始まったことではありませんが、男性の場合と同じく、職場の人間関係に悩んで相談に訪れる女性は圧倒的に多い傾向にあります。
最近の傾向としては、女性の管理職が増えてきたことで、女性上司からのパワハラやモラハラに悩むケースも出ています。
女性上司と女性の部下との人間関係の問題は、新しい課題として注意深く研究していく必要があると考えています。
「絶対に大丈夫」という占い師を信じてはいけない
相談者の悩みは、どれか一つだけというケースはほとんどなく、多くの問題が複雑に入り組んでいるのが一般的ですから、それを一気に解決できるような「最適解」というのは、実は存在しません。
占い師によっては、「こうすれば絶対に大丈夫」と断定的に自分の意見を押し付ける人もいますが、私はそれを「傲慢」な鑑定と考えています。
出口の見えない深刻な問題を抱えていると、断定的な意見ほど「心強さ」を感じるかもしれませんが、人の悩みというのは、それほど単純なものではありません。
逆の見方をすれば、すべての悩みを解決できるような最適解がないからこそ、人は悩み続けているのだと思います。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といわれるような、ある意味では「運任せ」的な要素も占いの楽しみ方ではありますが、それだけで終わらせてしまうのでは、いつまで経ってもモヤモヤした気持ちを晴らすことはできません。
私としては、占い師の意見を「判断材料」の一つとして考えるような客観的で冷静な視点を持つだけでなく、気持ちを前向きにするためのツールとして使う……という明確な目的意識を持って、占いを活用してほしいと思っています。