占い師のもとに来る相談内容はどのようなものが多いか。占い師でキャリアコンサルタントの早矢さんは「働き方改革の浸透にしたがって、これまで我慢してきた上司のパワハラをはじめ、人間関係に関する悩みが増えているのが最近の特徴だ。国家公務員のキャリア官僚であれば、過酷な出世争いに身を置いているため、『誰を蹴落とせばいいか』という露骨な相談をする方がほとんどだ」という――。

※本稿は、早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

タロットカードなどで占いをする人の手元
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※写真はイメージです

心の安定と前向きな気持ちが手に入る占いの効果

占いの目的は、これまでと違う角度から自分を見つめることによって、新たなポテンシャルに気づき、自己肯定感を高めたり、気持ちを前向きにすることにありますが、そうした効果は、仕事との上手な向き合い方にも役立ちます。

仕事も「選択」と「決断」の連続ですから、常に不安と隣り合わせですが、そこに人間関係が複雑に関係しているため、ひとたび悩み始めるとドロ沼にはまり込んだような状態になって、そこから抜け出すことが難しくなります。

占い師としてだけでなく、キャリアコンサルタントの視点から考えてみると、次のような6つの局面で占いの効果が期待できると思います。

【効果①】現在の仕事は「自分の適職なのか?」を知る

「今の仕事は自分に合っているのか?」
「もっと他に適職があるのではないか?」

仕事上のトラブルが続いたり、思うような成果が出せないときほど、こうした思いが湧き上がります。

それは若い世代に限ったことではなく、追われるように忙しい毎日を送っていると、いくつになっても、いくらキャリアを重ねても、自分の「適性」や「適職」が気になるものです。

自分に問題があるのか、職場や会社、職種が合っていないのか……と悩み始めると、自信を持って仕事に取り組むことができず、モチベーションの低下を引き起こすことになります。

占いによって適職とわかれば、「やっぱり自分の選択は間違っていなかったな」と確信を持てます。結果次第では、占いが転職の決意を後押ししてくれることになります。

自分の適性や適職を知ることは、心の安定だけでなく、前向きな気持ちを手に入れることにつながります。