※本稿は、早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
占いも、天気予報も「100%正しい」ことはない
占いを上手に使って気持ちを前向きにするためには、どのように占いと向き合えばいいのか?
私としては、「天気予報」を見るときと同じような視線で、占いと接するのがいいと思っています。
占いと天気予報とは、無関係な別モノのように思えますが、意外な共通点があるため、「占いとは、天気予報のようなもの」と考えることができるのです。
天気予報は、気象衛星などが集めた現在の観測データを、過去の膨大なデータと照らし合わせて予報を出しますが、最終的に明日の天気を判断するのは気象予報士という一人の人間です。
占いも同じで、目の前の相談者を根拠となる理論や過去の蓄積データに当てはめて鑑定をしますが、最終的な判断は一人の占い師に委ねられています。
ご存知のように、天気予報は当たることもあれば、外れることもあります。
占いの場合も、これとまったく同じことがいえます。
天気予報にはまだ解明されていない分野が数多くあるように、占いにも未解明な部分がたくさんありますから、どちらも「100%正しい」ということはありえません。
当然のことながら、判断を下している気象予報士や占い師のスキルも大きく関係していますが、この問題については本書で詳しくお伝えします。
テレビやネットで天気予報を見なくても、人は生きていくことができますが、明日は雨が降るとか、数日後には台風の可能性があるとわかれば、事前に準備を整えたり、予定していた計画を見直すことができます。
「天気予報は外れる可能性があるから見ない」と決めつけるのではなく、「自分では想像できない今後の可能性を知る」という意識を持つことができれば、不測の事態に備えたり、平穏を保つための心の準備が可能になります。
「備えあれば憂いなし」の言葉通り、あらかじめ準備をしておくことで、何かコトが起こっても不安に陥ることなく、前向きに対処することができるのです。
占いとは、天気予報のようなもの……と考えれば、占いを有効に活用するための方向性が自然と見えてくるように思います。