買いやすいビジネスモデル①:ストック収入がある会社
買いやすいビジネスモデルとは、まず「ストック収入」があるビジネスです。
ストック収入とは、待っていれば何もせずとも入ってくる収入のことで、身近な例でいえば、マンションの家賃収入などがそれに当たります。ストック収入があれば売り上げが安定しますので、そういう会社は買いやすいといえるでしょう。
ただ、マンションの家賃収入がすべてストック収入とは限りません。
マンションがファミリー向けなら、借り主が長期に借りてくれることが多いのでストック収入になりますが、ワンルームマンションだったら、入退去が激しいので、収入が安定しない可能性があります。そうなったら、ストック収入にはならないかもしれません。同様に、マンションの立地場所によっても変わってきます。
本当にストック収入か? 安定しているか?
売り上げがストック収入か、安定しているかどうかをきちんと見ることが大事で、それを確かめるには、過去からの継続取引やポートフォリオ分散がなされているかなどを詳しく見ることです。
ただし、過去10年、安定して取引が継続していれば、それはストック収入といってもおかしくはないでしょう。そういう検証ができるのが、中小企業を買う良さです。
一方で、売り上げの額は一定でも、売上先が毎回変わっているとしたら、それはストック収入とはいえないかもしれません。
売り上げに「拡張性」があれば、その会社はさらに買いやすいといえます。東京でやっているビジネスが、神奈川や静岡でも同様に展開できるのなら、売り上げを拡大させて、さらに安定させることができるからです。