不公平がどうでもよくなる解決法とは

そこで僕が考えた解決法はこれです。

「まず10個のリンゴを3個ずつに分けて、残った1個をAさんが3等分して、BさんとCさんがジャンケンをする。勝ったほうから3等分のうち1つをとって、残りをAさんがとる」

「残った1個を3等分」するのはロジカル・シンキングの答えと同じなのですが、切った人以外でじゃんけんをして、勝った人から3等分のなかで好きなものを選ぶようにすれば不満も出ません。切った人は1番小さいリンゴになるのですが、それに関しては「うまく3等分できなかった人の責任」だから文句も言えないよね、という考え方です。

この方法で納得できない人のために、もう一つ分け方を考えてみました。

「3個ずつ分けて、残った1個を100個ぐらいに細かく切ります。そのあと3人でジャンケンをして、勝った人から1破片ずつ順番に拾っていく」という方法です。

これなら切る人の責任も小さくなりますし、だんだん拾っていくうちに、大小の差はどうでもよくなる。なので、不平は気にならなくなると思います。

考え方のパターンは多いほうがいい

西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)

社会問題などの解決策を考える際は「みんなが満足する答え」がない場合が多いので、僕は最初から考えないことが多いです。ただ、この問題には「公平に分ける」という条件があるので、僕なりに公平な解決法を考えてみました。

解決策を考える際には、ロジカル・シンキングで考えることもありますし、ラテラル・シンキングを使うときもあれば、それ以外の方法を選ぶ場合もあります。要は、解決できるならどんな方法を使ってもいいと思うんですよ。

だから、さまざまな考え方のパターンを知っておいたほうが損をすることは減らせると思います。

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