根強く残る「結婚できて一人前」という価値観

もしも結婚することがその人の「能力」なのであれば、独身で一人で生きていくことも同様に一つの「能力」だと思います。

例えば独身で一人暮らしをしていると、同居人がいるよりも生活費が割高になりますし、親からお金の援助を受けていない限り、金銭的なことも全て本人に責任があるわけです。お金の面だけを見れば、「独身の一人暮らし」のほうが「結婚している人」よりも能力が高いという見方ができるのではないでしょうか。

「結婚できる」「結婚できない」はもしかしたら、私が上に書いたような「具体的な能力」を指すものではないのかもしれません。結婚している人が「なんとなく」一人前と見なされ、結婚しているほうが「なんとなく」親も安心する。論理云々ではなく、これは空気の問題です。

「結婚」についての雑音は聞き逃してストレスをためない

でもそういった雰囲気に染まるも染まらないも自分次第。無言のプレッシャーのようなものにとらわれ過ぎると、知らないあいだに自分の中でストレスがたまってしまいます。

ここは、自分に対してはっきりと「私は自分流で行きます!」と宣言しましょう。声に出して言うのもよし、日記に自分用の記録として残すのもよし。

「あの人は結婚できないよね」「あの人は普通に結婚できそうだよね」という会話が聞こえてきたら、聞き逃してしまうのが一番。

ドイツの言い回しに「片方の耳から入ったものは、もう片方の耳から出ていく」という言い回しがあります。要は片方の耳から入ってきた雑音は、自分の中でためずに、もう片方の耳から出してしまえばいいのです。いい意味で「聞き逃しができる」女性になりたいものです。

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独身の人は結婚している人を前にしたとき、何か自分が劣っていると思う必要は全くないですし、既婚者も独身の人に会ったとき「私のほうが上」とやってしまわないように気を付けたいものです。女子同士の「マウンティング」には「結婚」が使われることが多いことを自覚しておきましょう。