“鬼殺隊”となって、壺で“攻撃”してくる敵を成敗したい
私の場合には幸いにも、ものを書くという仕事もしていますので、それをもとにカルト思想に染まり、その影響を受けて苦しむ人たちの手助けになることができればと思い、ペンをとっています。私の身に巡ってきた「情け」をまた誰かへの思いへとつなげていくことの大事さを強く感じています。
確かに、教団の信者は人を殺さないのかもしれませんが、彼らは教義に裏打ちされた非情な言葉を通じて、被害者の声を封殺しようします。しかも、それを鬼舞辻無惨とその指示を受けて行動する十二鬼月のような強烈な上下関係の中で行います。教団を批判するような考えや、教えに反する行動は許されないのです。
しかも衝撃的なことに、先日、顔を出して教団の批判をしている被害者家族の男性もとに、繰り返し「お前殺す」という誹謗中傷の電話がかかってきたという報告がありました。もちろん、この電話をかけてきた相手が旧統一教会の関係者なのかはわかりません。しかしこの男性もそうですが、被害を口にする人は、何をされるかわからない危険を身に感じながら、命がけで戦っています。改めて、この歩みが『鬼滅の刃』の剣士たちが戦っている姿に重なってみえました。
こうした個人に対する組織的な心ない言葉の攻撃は絶対に許してはなりません。こちらも正しい言葉の剣をもって立ち向かい、さまざまに繰り出される攻撃から、心を痛める宗教2世や元信者、被害者家族を守っていく。その強い信念を胸に誰もが自由に被害の声をあげられる世界、カルト思想による被害のないさらなる高みを目指したいと思います。