「誰に資産運用の相談をするか」慎重に検討を

当社もプロとして、資産運用アドバイスをおこなっていますが、アドバイスだけでなく金融商品や不動産の仲介、媒介をしているので中立的なアドバイザーにはなれません。ただ、中立的であることが本当にお客さまのためになるかは疑問を持っています。アドバイザーであれば中立的であるよりも、お客さまの側に立つべきなのです。

また、アドバイザーの認定に行政がお金出すので、具体的なアドバイスはしにくいはずです。何かあったときに責任が取れないので、お客さまから「私の場合はどの商品が向いていますか」と聞かれても、具体的な商品は提示できないでしょう。結局、アドバイスが一般論で終わってしまう可能性が高いでしょう。

多くの方は、一般論ではなく、自分は具体的にどうしたらいいのか知りたいと思っているはずです。中立的と言うと、一見有益なアドバイスが受けられそうです。でも、本当に自分にとって有益なのかは人によって大きく変わりそうです。

金融庁が進めているアドバイザー制度が最終的にどうなるかはわかりませんが、これから投資を始めようと考えている人は、誰に相談するかを考えるきっかけにしていただくのがいいでしょう。

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今年後半以降に有望な投資先とは

では、23年後半以降に投資をするなら、何が有望でしょうか。

どんな商品がよいかは、投資期間や目的などによって異なりますから、一概には言えません。ただ、私が知っているお金持ちの多くは米国株を狙っています。

米国はインフレを抑え込むために、22年4月以降、利上げを続けてきましたが、ようやく天井が近づいてきたようです。米国はこれから景気後退局面に入る可能性が高まっており、景気後退とともに金利の引き下げ局面に入ることが予測されていれます。

過去の株式市場を見ると、金利低下局面は株価にとって厳しい時期です。つまり、米国株はこれから下がる可能性が高いということです。普通の人は株価が下がることを嫌がりますが、お金持ちは歓迎します。安く仕込める時期だからです。

今回の利上げは急激かつ大きな幅で行われてきましたので、その分、反動も大きくなる可能性があります。お金持ちはそれを見越して、どこで仕込もうかと待ち構えているのです。

実際に米国株が下がるかどうかは誰にもわかりませんが、米国経済は景気後退に入り、株価も下がる確率が高いと考えているのです。