投資先は「全世界株式インデックスファンド」でOK

1本買うだけで世界中の株式に投資したのと同様の効果が期待できる投資信託に、「全世界株式インデックスファンド」があります。これに投資することで、年3〜4%を超えるリターンが期待できます(*)

IMF「World Economic Outlook Database」によれば、リーマンショックやコロナショックなどの年にはマイナスに陥った時期もありましたが、それ以外は年3〜4%の経済成長をしています。全世界へ投資することは、まずこの世界経済の成長率を享受できるということです。

(*)年3〜4%を「超える」リターンが期待できると言った根拠は、フランスの経済学者、トマ・ピケティ氏が膨大なデータを基に発表した「r>g」という不等式です。rは資本収益率(投資のリターン)、gは経済成長率を表します。

コスト面で言えば、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」「SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の3本が投資先候補となるでしょう。

全世界株式がなぜよいのか、世界株インデックスファンドはどれがよいのか、といった分析はこちらの記事で行っています。併せてチェックしてみてください。

写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

「これ1本」で1億円の資産形成も十分可能

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の設定日(ファンドの運用が開始された日)は2018年10月31日です。本稿執筆時点(2023年3月13日)では4年4カ月を過ぎています。この期間において、年率約12.8%で運用できています。

毎月5万円を積み立てた場合、インフレ率を控除して、年5%で運用できると45年後に1億円を達成します。インフレ率を控除して年10%で運用できると29年後に1億円を達成します。

夫婦共稼ぎで積み立てる場合は、ダブルインカムの“2馬力”になりますので、1億円を貯めるハードルはグッと下がります。

新年度を迎え、NISAもiDeCoをこれから始めようとする方がいたら、ぜひその選択肢の1つとしてご検討いただくことお勧めします。

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