「#○○好きさんとつながりたい」が意味するもの

彼らはSNS上で共通の趣味やマインドを持つ人を見つけ出し、友達になります。友達作りには主にハッシュタグが活用されています。

例えば「#◯◯好きさんと繋がりたい」という定番のハッシュタグがありますが、この他にも「#わーーーージャニヲタさんと繋がるお時間がやってまいりました。いっぱい繋がりましょ」や「#世界一hiレベルな女と繋がりたい」「#片目界隈かいわい」といった、人と繋がることを目的とした、多くのキーワードが生まれています。

これらは全て、同じモノ・コトが好きな者同士でしか知りえない合言葉であることも特徴です。こうして繋がったSNSの友達とは、SNS上でのやり取りのみに留まっていることもあります。しかし、先ほどのSHIBUYA109館内に遊びに来ている子たちのように、オフラインで会って遊ぶこともあるのです。

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SNSで他校までカンタンに広がる交友関係

また、彼らのSNS友達は住んでいる場所も様々です。他の都道府県に住んでいたり、海外に住んでいたり……等々、居住地や国境を越えて繋がり、関係を築いているケースも見受けられます。SNSによって彼らのコミュニティの可能性がどんどん広がっているのです。

【生の声】学校の友達と共通の趣味はないけど仲良し。趣味の話はSNSの友達としてる。

コミュニティがオンラインにも拡大したことで、オフラインのコミュニティにも変化が生じています。

皆さんの学生時代を思い出してみてください。おそらく学生の頃は、部活やクラスなどの学校のコミュニティが絶対であり、そこでのキャラクターや立ち位置が自分の全てだったでしょう。そして、仲良しグループは趣味や好きなアイドルが一緒など、何かしら共通点があり、その話題を軸に日常の話題が盛り上がっていたのではないでしょうか。