若い日本人にお勧めの4つの言語

すべての若い日本人は第二言語を習うべきだ。私のおすすめは、英語、中国語、スペイン語、韓国語だ。

今後はテクノロジーの発達により、外国語を学ばなくても海外の人々とコミュニケーションがとれるようになると主張する人もいるが、AIは繊細な言葉を使いわけることができないため、密度の高いコミュニケーションをとるためには、あなた自身が外国語を使いこなせるようになったほうがいい。

英語は今後も国際語として地位を保ち続けるだろうし、中国語は世界で約15億人が使っている言語だ。地球全体の総人口は約80億人だが、実にその2割が中国語を話すのだ。使用人口は英語に続く第2位。習得できれば大きなチャンスをつかむことができるだろう。

私がシンガポールに移住した理由の1つは、娘に中国語を学ばせることだった。

近い将来、中国の時代が到来することを考えると、中国語を話せることは武器になる。

また、もしスペイン語ができれば、同じラテン語から派生したイタリア語やポルトガル語も理解できるようになる。そうすれば、スペインやイタリア、ポルトガルはもちろんのこと、同一言語の中南米諸国でもビジネスチャンスを手にできる可能性は高まる。

写真=iStock.com/cybrain
※写真はイメージです

一方で日本語は、今後の人口減少にともなって使う人がますます減っていくことになる。「日本語しか話せない」では、活躍する機会を失うことになりかねない。

日本語しか話せない俳優と、日中両国の言葉を話す俳優では、訪れるチャンスの数が全く違う。日本語しか喋れない10歳の子どもは、英語を喋ることができる同じ歳の子どもよりも将来の見通しが暗いのと同じことだ。

40歳なら自己防衛を

今もしあなたが40歳なら、自己防衛に努めるべきだ。

将来世代が過去のツケを払うころ――10年、20年先の日本では、今よりも多くの犯罪が発生するようになるだろう。

社会保障費は削られ、次第に税金は高くなっていく。日本人の給与が、今よりさらに人口の減った社会で増えていることは想像しにくい。このような状況下で、国民は不満を覚え、社会への不安が募ることになる。30年、40年先の未来においては、反乱や暴動、あるいは革命が起きている可能性さえある。

あなたがもし65歳なら、残りの人生を終えるまでの間は日本政府がしっかり面倒を見てくれるだろう。しかし、決して政府のいいなりにはならず、あなたが好きなことをするべきだ。