被災地へ千羽鶴を送る人が見えてないもの
ゼレンスキー大統領の演説は1つの例にすぎませんが、これからも日本が国際社会できちんと存在感を発揮するためには、ロジカルに物事を判断できる力を身につけるべきでしょう。
そうでなければ、日本人はただ単なる善意や正義心などといった感情だけで動く人たちになってしまいます。無垢の善意は、時に迷惑であるだけでなく害をもたらします。
たとえば、よく言われるのが「被災地への千羽鶴」です。必要なのは生活必需品やお金というタイミングで千羽鶴が届いても、被災した側は、ある意味でその善意を持て余してしまうのは論理的に考えればわかりそうなものです。
千羽鶴を送るのが悪いわけではなく、タイミングが悪いのですが、情緒に流されるとそういったことは見えなくなってしまうのですね。
そんな現象が、このところ目立ちます。「情緒に流されない力」を鍛えることは、正解のない社会で生きていく強い力になるのです。情緒に流されない力、つまりロジックの力、論理的思考力です。