『論文の教室』『入門現代の量子力学』が売れ続ける

『東京卍リベンジャーズ』のパロディーである『東大リベンジャーズ』(講談社)という漫画も売れている。

『プレジデントFamily2022年秋号』(プレジデント社)

「東大OBが監修しただけあって、東大あるあるが満載。在校生はもちろん、これから東大を目指す高校生も面白く読めるでしょうね」

実は漫画も売れているのが特筆すべき点。

「ジャンプ派が多く、発売日にはわっと売れますし、『ONE PIECE』や『呪術廻戦』も書籍のランキングの上位に入っています。東大生にも、漫画はよく読まれています」

東大生協らしいのは、内容が評価されている“良書”が売れ続けていること。

「『論文の教室』『すべてはモテるためである』『思考の整理学』などは、まさにそういった本ですね。またTwitterから火がついた『入門現代の量子力学』も発売当初から売れています」

戸田山和久『最新版 論文の教室 レポートから卒論まで』(NHK出版)

そのほか英語関連の本も、コンスタントに売れている。

近年、書籍購入費は減っているといわれるが、東大生協の場合は、そうでもないようだ。

「入門書や概説書などの初心者向けのものだけでなく、しっかりと読めて自分に返ってくる本であれば、1、2年生でも買っているという印象です。必要な本に出すお金は惜しまないし、買うほどでなければ、図書館で借りているようですね。そのあたりは効率よく、お金を必要なところに使っているという気はします」

以下、主な本を紹介していこう。