取材を申し込むと、快諾を得た。それに先立ち、栗原さんが出した『DVはなおせる! 加害者・被害者は変われる』(さくら舎)を読む。僕はこの本で、妻からのDV被害者だけではない、僕の立ち位置を認識することになった。
いやな呼び方をされないか、八つ当たりされていないか…
書籍の冒頭部分に、DVチェックリストが載っていた。被害者用と加害者用の二つ。
出典元は栗原さんが理事長を務めるステップで、サイトにも出している。使用許諾を得られたので表形式で掲載する。ぜひ、読者の皆さんも、その項目に該当するか否かを一つずつ確認して頂きたい。意外な気づきがあるかもしれない。
最初にある被害者用の項目では、僕は⑤と⑧が完全に該当した。①の嫌な言い方で呼ぶは、喧嘩した時、「お前」などと言われることがあり、半分ほど当てはまる。2.5点というところだ。リストは「ひとつでも当てはまる方は、DVを受けている可能性があります」とのこと。僕は、れっきとしたDV被害者と認定できた。
同じく加害者用リストをチェックする。今回、完全に該当するのは⑥だ。最近は気をつけているが、以前、口論となった時、机をバンバン叩いてしまったことがある。高ぶった感情のままに行動したことを、今では心から反省している。