いま求められているのは、見るだけで元気になる広告
2004年11月、BBCが報じたところによれば、「臨戦態勢の戦闘機のパイロットや機動隊の隊員よりも、会社に通勤する人のほうが強いストレスを感じる」という調査結果もあります。
仕事を楽しめるに越したことはありませんが、公共交通機関というストレスを感じやすい環境で見る交通広告に求められているのは、コウペンちゃんのような心温まるメッセージではないでしょうか。
本稿では、人のコンプレックスを刺激して注意を引くのではなく、むしろコンプレックスを解放し、人を勇気づける言葉を紹介しました。
新型コロナウイルスや国際的な分断が進む現代社会で、多くの方の目に触れる広告の社会的な役割は大きくなってきています。見るだけで元気になれるようなエンパワーメント広告が増えれば、もう少し世の中が明るくなる。日々そう思いながら、広告制作の仕事をしたいと思っています。