ビジネスパーソンには2種類のタイプがある
BEFORE「君は頭でっかちだから、人の言うことは素直に聞いておきなさい」
AFTER「君は頭が良くセンスもあるし、まだ伸び代もあるから伝えたいんだけど」
AFTER「君は頭が良くセンスもあるし、まだ伸び代もあるから伝えたいんだけど」
仕事をしていると、2種類の人に出会います。
考えるよりも前に行動して、人をどんどん巻き込んでいくタイプ。
じっくり考えてから行動して、他の人の力を借りるのを躊躇するタイプ。
私はどちらかといえば後者のタイプで、人の力を借りることが苦手です。しかも、一度でも「これが正解だ!」と思い込むと、周りの意見が耳に入りづらくなります。
自分の考えで成功体験を積み重ねると、「いつも自分が正しい」とさらに思い込み、ますます暴走機関車ぶりを発揮します。
思い込みの力は、目標達成には欠かせませんが、思わぬ見落としから大失敗を招くことも少なくありません。
「ワンクッションの褒め」が相手の心に効く
しかしBEFOREのように、「君は頭でっかちだから」と前置きされると、反発したくなるのが人間の性です。
せっかくのアドバイスは感謝すべきと分かっていても、「自分としては色々と考えた上でやっているのだから、横槍を入れないでほしい!」と反発してしまうのです。
また、「素直になろう」という言葉も、この手のタイプへの効果はいまひとつです。
「め、め、めんどくさい!」となった方も、グッとこらえてください。ここで反発するのは、「頭でっかち」と揶揄されてきたコンプレックスがあるからです。
私を含めてこの手のタイプには、AFTERのように「頭がいい」「センスある」「面白いアイデアだね」「応援しているよ」「いつもありがとう」などワンクッションを置くことが有効です。
おだてる必要はありませんが、きちんと普段の相手の行動を観察し、良い点と悪い点の両方をフィードバックすることが大切です。
そして、「伸び代があると思うので聞いてくれますか」とポジティブに前置きすれば、心の扉は十分に開かれます。