最近は、「食育」という言葉も定着してきましたが、人の食べ方は子どもの頃に決まります。子どものときにきちんと食べ方の教育をされていない人は、大人になっても食べ方が汚く、周囲からだらしない人だと敬遠されがちです。大人になると、誰も指摘してくれません。食べ方が汚くならないように、セルフチェックを怠らないことが大切です。

また、30代以上で結婚できない人の多くは、一人で食事をすることが多いようです。一人での食事に慣れてしまうと、食事のときの作法や食べ方がおざなりになってしまう傾向にあります。

以前、会員さん三人と勉強会をした際に、ピザを頼んだことがありました。

Aさんは、自分の分のピザだけを取りました。
Bさんは、皿を用意して人数分を取り分け、目上の人から順番に渡しました。
Cさんは、何もしません。

この三人で、誰が結婚できる人かというと、もちろんBさんです。一緒に食事する人たちに気を配ることができています。Cさんは気配りすることを覚えていけば、結婚できる可能性はあります。Aさんは、正直難しいでしょう。自分のことしか考えていません。

実際、Bさんは交際の申し込みも多く、交際は順調に進み、見事1年以内に成婚を果たしました。プロフィール上のスペックもルックスも、三人とも大きな差はありません。にもかかわらず、1年で成婚を果たしたのはBさんだけでした。

小さな気配りが婚活を左右する

食事の際の気配りというのは、異性に好印象を与えます。食事以外の場面でも、この人は相手のことを思いやれる人だと感じるからです。

気配りに慣れていない人は、少しずつ意識していきましょう。友人とラーメンに行ったときに水がなくなれば、友人の水も入れてあげるくらいの簡単な気配りでいいのです。慣れてくると自然にできるようになりますし、相手が何を望んでいるのか考えられるようになります。

食事のマナーの悪さは、相手をドン引きさせます。最近は一緒に食事をしているのに、スマホを見ながら食べている人がいます。あり得ません。

横井睦智『オタク婚活はじめます』(すばる舎)

二人以上での食事は、同席する人と同じ時間と空間を共有する、コミュニケーションの場でもあります。会話をせず、スマホをいじるのは、相手に無礼です。絶対にやめてください。

一人での食事は、空腹を満たすために餌を食べるのと一緒です。だからどんな食べ方でもかまわないでしょう。しかし、二人でする食事は、食という快楽を分かち合い、食を通じて心を通わす場です。

食はセックスに似ているというのも、うなずけます。食事で相手に気配りできない人は、きっと一人よがりのセックスをするのでしょう。そう思われないように、注意しましょう。

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