私は会員さんと「痩せる会」を結成し、一緒にダイエットをしたことがあります。会員さんは3キロ痩せ、私は5キロ痩せました。「やればできる」のです。デブからすぐにモデル体型になるのは無理でも、デブは頑張ればある程度克服できます。

性別を問わず、ごく稀に「デブ専」と呼ばれる人もいますが、出会える可能性は皆無に近いです。そして「デブ専」といえども、当然どんなデブでもいいわけではありません。だから、「デブ専」を狙うよりも、痩せるほうが成婚に近づけるでしょう。

デブが結婚相手に選ばれにくいのは、肥満だと糖尿病や心臓病などの慢性疾患になるリスクが高いのも理由の一つです。「デブ=不健康=慢性疾患=死」と連想します。早死にしてしまうかもしれない相手とは、誰も結婚したくありません。そういった点からも、私は肥満をコンプレックスに思っている人には、まずはダイエットを提案しています。

実際、目に見えるほどのダイエットに成功しなくても、プロフィールに「健康のためにダイエットに挑戦しています」と書くだけで好印象になります。

自分と向き合い、努力していることが伝わるからです。人は、コンプレックスを抱えて愚痴る人ではなく、前向きに努力している人を好きになるのです。

「ハゲは異性にモテない」はウソである

最後にハゲについて。日本人男性はハゲを隠そうとしますが、ハゲは隠さないほうが素敵です。ハゲはモテないと言いますが、違います。

フランスでは、ハゲがモテます。フランスはハゲ大国です。フランスとアメリカの合作映画『トランスポーター』のジェイソン・ステイサムも人気のハゲです(彼はイギリス人ですが)。5回も結婚しているニコラス・ケイジだってハゲです(彼はアメリカ人ですが)。つまり、欧米ではハゲがモテるのです。

私の知り合いにハゲの経営者がいます。仕事でフランスに視察に行ったときの話をしてくれました。「フランスの女性は優しいよ。日本人より優しい。駅がわからないと困っていたら、駅まで連れていってくれたんだ」とのこと。

すると、同席していたフランスで料理の修業をしていた方が、「それは、ハゲてるからだよ」と断言しました。「駅まで連れていったのは、そのあいだに私を口説いてくれ、というメッセージだね。フランス女性は気に入った男としか話さない。興味がなければ冷たい。君が優しくされたのは、ハゲていてイイオトコだと思ったからさ」とのこと。

エッフェル塔の近くで自転車に乗って楽しそうなカップル
写真=iStock.com/anyaberkut
※写真はイメージです

劣等性と向き合い、受け入れている人が婚活勝者になる

お国が変われば、モテ要素も変わります。アフリカでは太っている女性がモテるそうです。チビ・デブ・ハゲともに、それが理由でモテないと考えるのは、視野が狭い思い込みなのです。だってフランスじゃあ、ハゲがモテるんだから。