良いリアクションのコツ3 共感を伝える
話し手の発言の意図を汲みとり、共感してあげる。これができると、ワンランク上の好かれる聞き手に近づけます。たとえば、こんな感じです。
「うわあ、きまずいな(笑)」
「私さ、店員さんにタメ口使う人がめちゃくちゃ苦手なんだよね」
「わかるわかる、礼儀がない感じで嫌だわ」
「……それでめちゃくちゃイラッとしたんですよ!」
「それはたしかにキレるなあ(笑)」
このような「共感の相づち」が入ると、話し手は「この人はわかってくれる」「もっと話したい」と思えて、好感をもちます。相手の話に共感できるポイントがあるなら、積極的にそれを示しましょう。
良いリアクションのコツ4 「オウム返し」で話のポイントを際立たせる
話を聞くときは、相手の話のポイントを際立たせるリアクションも大切です。代表的なのが、千鳥のノブさんなどもよく使っている「オウム返し」です。
千鳥の漫才には「寿司屋」のネタがあります。大悟さんが経営する寿司屋にノブさんが来店したところ、「ハンマーヘッドシャーク」「スパム」「チョウチンアンコウ」などの変わり種の寿司ばかり出されるというネタです。
この漫才では、次のようなやり取りが繰り返されます。
ノブ「スパム⁉」
大悟「どうぞ、イカ2貫です(変わり種の流れだったのに、急に普通のネタを出した)」
ノブ「イカ2貫⁉」
こうやって、違和感のあるおもしろポイント・ワードをノブさんが大げさに繰り返すことで、笑いが増しています。
相手の話に「おもしろポイント」があれば、その単語をピックアップして繰り返してあげる。それだけで相手の話のおもしろさが際立ち、話がいっそう盛り上がります。たとえば、ふだんの会話だとこんな感じで使えるでしょう。
「イグアナ⁉」
「そう、イグアナ(笑)。めちゃくちゃかわいくて」
「すみません、山盛りポテトフライ3つください」
「3つ⁉ 一人で山盛りを3つ⁉」
簡単なテクニックですが、まわりで聞いている人もおもしろく感じますし、話し手も話していて気分よくなれます。