男性だけでなく、女性にも求められる変化

謝罪の基本ルールは、過ちや無礼の原因を「自分事情」にする、ということだ。他責せず自分がかぶることで、最も被害が小さくて済む。

意図的かつ論理的にバズを狙うと常から発言しているマーケターであり、ネット言論人として「リスクとは何か」を熟知する彼女が取ったリスクヘッジとして、私はスマートだと思った。忖度と責めたいのなら忖度ではあるが、案の定、彼女は伊東発言炎上の「延焼」を最小面積に止めることができ、ツイッターアカウントを一時的に非公開にしたものの、現在では公開に戻すことができている。

伊東発言自体はどの条件下でも、相手が仮に「発言にユルい」タイプの聴衆だけだったと仮定しても、早稲田大学の社会人リカレント講座で滔々とうとうと語るには、性加害めいた内容は一発アウトしかない、そういう事例だった。

職場や、特に意思決定層で女性のプレゼンスが高まるなどダイバーシティーインクルージョンが進むと同時に、こういうビジネス言語や振る舞いの部分で、しかるべき「調整」が進む。コンセプトなどの抽象概念を語るクリエイティブな場面ではなおさら、その人の語彙と世界観があらわになり、これからも業界や男女関係なく、さまざまな炎上事例が出てくるのだろうと予想される。

その調整の動きは男性側にのみ進むのではなくて、同時に女性側にも双方向に進んでいくもの。男女ともに、得るものと、いま甘受している部分から失うものはイーブンである、と、お互い気づくべきタイミングである。

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