具体的な表現でその人自身の過去と比較する
⑤比較より成長にフォーカス 進歩したこと、成長したことについて伝える
基本は、ほかのメンバーと比較しないこと。
「○○さんはできたのに」はもちろん、「○○さんより上手だね」も。比較すると「こちこちマインドセット」が発動し、不安感が高まります。逆に、
「以前より、文章がすごく上手になったよね」
「英会話、ずいぶん上達しているね。頑張ってるね」
と、他人でなくその人自身の過去と比較して褒めると、「しなやかマインドセット」が高まります。具体的な表現だと、なおいいですね。
⑥事柄より気持ちにフォーカス「どんな気持ちだったの?」と聞く
何かをした事実より、そのときの気持ちを聞いてみる。
「そのホームランを打ったとき、どんなふうに思った?」
「この課題をやり終えて、どんな気持ちだった?」
と、好奇心を持った質問が、相手との関係を強めていきます。またこの質問は、失敗したときに、次にどこへ行くのかを考えるのにも、役立ちますね。
「落ち着きがない」ではなく「好奇心がある」
⑦失敗より成功にフォーカス 「うまくいったときはいつ? それはなぜ?」と聞く
「なんで失敗したの?」「なぜ50点なんか取っちゃったの?」と、失敗の原因を追及するようなことを聞く代わりに、次のような質問が役立ちます。
「そのスピーチがうまくいったのは、いつ?」
「それが少しでもうまくいったときは、何をしたの?」
⑧弱みより強みにフォーカス 「あなたの強みを使ったらどうなる?」と聞く
「あなた、落ち着きがないからね」と、相手の弱みではなく、
「好奇心があるね」
「それ、あなたの強みの創造性を使ったら、うまくいくんじゃない?」という表現が効果的です。