「走行車線と追い越し車線どちらが速い」の答えはない
<渋滞回避術その6:どの車線が速いのか>
渋滞の現場で、ドライバーが頭を悩ませるのがこれだろう。
かつては「渋滞では左車線(走行車線)が速い」と言われていた。混雑が始まると、多くのクルマが少しでも速く進もうと、右車線(追越車線)に集中するためだ。自然渋滞は、必ず追い越し車線から始まる。
私の調査でも、10年前は、渋滞20キロあたり1分ほど左車線が速いケースが多いという結果が出ていた。わずか1分の差だが、これはクルマの台数だと約30台。30台のクルマに抜かれると、「ものすごく負けた」という錯覚にとらわれ、ストレスが増してしまう。
ところが現在は、NEXCOによる「渋滞は追い越し車線から始まります」という啓蒙活動が浸透し、車線による差はほぼ消えている。よって、無駄な車線変更はまさに「無駄」。どの車線にいても、流れの速さはほとんど変わらないので、悩む必要はない。
家族連れは特にトイレ渋滞対策を万全に
<渋滞回避術その7:トイレ渋滞を避ける>
高速道路の渋滞で最も気を付けるべきは、トイレ渋滞だ。かつてはSA・PAのトイレが大渋滞し、切迫した事態が頻発した。
近年は、GWなど交通集中期には、SA・PAに臨時トイレが大増設されるようになったため、トイレ悲劇は激減したが、SA・PAへの入場渋滞や駐車渋滞は必ず発生する。
GW渋滞で悲劇を演じないために、トイレは渋滞突入前に必ず済ませ、お子さん用には携帯トイレを持参することをおすすめする。