首都圏の高速道路で唯一、片側2車線しかない中央道
アクアラインを渡った対岸の木更津にはアウトレットがあり、館山道を下れば内房・外房の観光地へとつながる。首都圏のドライバーにとっては、最も手軽な日帰りドライブコースだが、GW中、アクアライン方面へ向かうのは、くれぐれも慎重であるべきだ。
このアクアライン渋滞によって、首都高湾岸線は両方向とも動かなくなるため、羽田空港へのアクセスもほぼ不能になる。羽田へは、京急かモノレールの利用を強く推奨する。
中央道が5位を占めているのは、首都圏の高速道路として唯一、都心寄りの区間でも片側2車線しかなく、交通容量が小さいためだ。
首都圏の渋滞のメッカというと、東名・大和トンネル付近が思い浮かぶが、アクアラインや中央道に比べると、渋滞内の平均速度が高いため、渋滞距離は長くても、ストレスは比較的軽い。関越道や東北道、常磐道も同様だ。
ワースト渋滞ポイント以外は「意外とラク」
1位 5月3日 第二神明道路下り(名谷IC付近) 最大2時間(渋滞32キロ)
1位 4月29日 第二神明道路下り(名谷IC付近) 最大2時間(渋滞32キロ)
1位 5月1日 名神下り(蝉丸トンネル付近)―名神竜王IC方面 最大2時間(30キロ)
1位 5月1日 名神下り(蝉丸トンネル付近)―新名神信楽IC方面 最大2時間(30キロ)
5位 5月1日 第二神明道路下り(名谷IC付近) 最大1時間50分時間(渋滞29キロ)
関西では、明石海峡大橋方面に向かう第二神明道路下りと、それに続く阪神高速3号線下りの渋滞が最悪だが、平均時速は15キロ前後なので、アクアラインよりははるかにマシだ。
名神高速の京都・滋賀県境付近にある蝉丸トンネルも渋滞の名所で、特に下り線は、草津JCTで名神と新名神が合流するため流れが遅くなるが、こちらも平均速度は時速15キロ前後となっている。
これらワースト渋滞ポイントを除くと、渋滞内の平均速度が大きく落ちる路線はない。つまり、渋滞を覚悟の上で真正面から突入しても、事故による通行止めや車線規制にぶち当たらない限り、「意外とラクだった」で済むケースは少なくない。