1時間おきにタバコ部屋へ行く同僚が許せない(48歳)

他人のふるまいが気になり、仕事をさぼっている同僚を見ると無性に腹が立つ。もう無理!
いわゆる更年期とされる年代になった頃から、他人のふるまいが気になるようになりました。私はどちらかというと几帳面でサボれない性格なのですが、職場で出社するなりコンビニへ朝食を買いに行く若い人や、1時間おきに喫煙ルームに行く同僚を見ると、とにかくイライラ。ついモノに当たってしまい、自己嫌悪に陥ります。(48歳 会社員 既婚)

自分はちゃんとやっているのに、そうでない人が周囲にいて、たいして注意もされてないのを見るとイライラする気持ちもわかります。

——これ、年齢のせいなのか、性格の問題なのか、同僚の勤務態度に原因があるのか、悩ましいところなんです。

原因が何に(どこに)あるにせよ、人の悪いところにばかり注目するのはよくないですよね。それがわかっていても、人間はポジティブなものより、ネガティブな情報に引きつけられる傾向があります。ネットニュースなどで、平和なタイトルよりも、ネガティブなタイトルをクリックしてしまう、という経験はありませんか?

——あります!

そのような傾向を「ネガティビティ・バイアス」というのですが、他人の欠点ばかりに注目してしまうのもこれに当てはまります。

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——私が悩んでいることは、人間の心理として仕方のないことなんですね。

ネガティブな情報は印象に残りやすいものですからね。ただ、その情報に引きずられてその人を評価してしまっていませんか? たとえば、本来コミュニケーション能力に長けていて、なくてはならない人材なのに、喫煙習慣があるというだけでサボり癖がある人としか思えなくなっていたり。

——そう言われてみると……。

何かを評価するときに顕著な特徴に引きずられることを、心理学では「ハロー効果」といいます。あなたの場合、ネガティブな情報にとらわれてしまい、偏った評価しかできなくなっているのかもしれません。