鈴木社長が目標にしてきたことの一つに、大学生対象の就職人気ランキングで50位以内に入ることがあった。「学生が入社したい会社であるほど、社員も家族も『いい会社で働いている』という誇りを持てるようになる」と考えたから。19時前退社の励行などが功を奏して、東洋経済新報社調べの2010年のランキングでは15位だ。
確かに自分が働く会社に誇りが持てれば、仕事に対するロイヤルティー(忠誠心)が高くなり、さらにいい会社にしようと考える。つまり、働きがいも増す。
「ロイヤルティーの高い営業マンほど、お客さまのリスクに対して敏感になります。そして、細かい点にまで気を配った商品の説明を行い、長期的な信頼関係を築き、成績をあげていくものなのです」
と鈴木社長は強調する。その結果、サステナビリティー(持続性)のある会社へと進化していく。
「金曜日に翌週のアポ取りを集中して行い、効率よく営業するよう工夫し始めました。新規の顧客開拓も、既存のお客さまからのご紹介なので、アポをいただきやすい。09年度上期の社長賞でお客さまからの資産導入でトップになるなど、この1年が最も成績がよくなっていると思います」
そう語る中田さんは実は職場結婚だ。奥さんは子育てが一段落したら復職したいと考えている。息子さんが大きくなったら、「こうした会社で働いているんだよ」と、2人揃って話すのだろう。
※すべて雑誌掲載当時