「人間関係の仕分けノート」は表にしましょう。

必要なのは「自分が転職して会社を去った」と想像し「今目の前にいる人とどんな人間関係を築きたいか」だけ。「望む関係性」は人によって変わりますし、具体的にも抽象的にもなります。

これが明確になっていれば、どんな人と働きたいかがはっきりするでしょう。

最後は、自分への手紙で磨き具合をチェック

本音磨きの仕上げは最終出社日を想定して書く「明日への手紙」です。

佐野創太『「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』(サンマーク出版)

「つながりフォルダ」に入れて「退職後もつながり続けたい」と感じた人に「私はこれからも●●さんとつながり続けたいです」と意思表明します。

手紙には、ここまで磨いてきた本音が「真の本音」に磨き上がっているのか判断する力がある、いわば裁判官です。手紙を書いている最中に「そうか、こんなことを思っていたのか」と本音に気づいて修正もできます。どんな手紙を書くか以上に、手紙を書いているときにどんな気持ちになるかが大切です。

この3ステップで、身を置きたい環境や人間関係という、収入や仕事内容以外の自分にとって大切な要素がわかります。「本音磨き」は、特別な人にしかできないスーパースキルではありません。紙とペンさえあれば、誰でも、ひとりでできる3ステップです。

転職活動は「本音磨き=ステージ0」が最重要

本音はひとりの時間にわかります。年齢や性別、職種や業界も関係ありません。実際に私のもとに来てくださった相談者さんは、男性も女性もいれば、就職活動生も50代の人生の先輩とも言える人もいます。結婚や育児などのライフイベントを控えている人もいました。

すでに何度か転職を経験している人も、転職はしたことないけど、モヤモヤとした思いがなかなか晴れない人も、気負いすることなく『「会社辞めたい」ループから抜け出そう! 転職後も武器になる思考法』の本音磨きに取り組んでみてください。

本音磨きこそが「転職ステージ0」です。転職エージェントや求人情報のサイトに進むのは「転職ステージ1」。サイトはいったん閉じて自分と向き合い、本音を磨いていただければ幸いです。それが転職後「も」うまくいく自分になる近道です。

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