そして、転職後「も」うまくいく人は、何より自分を転職前より好きになれている実感も持っています。
「自信と余裕ができてきたので、彼氏と今後のことを話し合えるようになっています。私にとっては家族は仕事以上に大切なものだとわかって働き方を変えたら、仕事も生活も楽しくなりました」
転職後「も」うまくいった人はこのように話してくれます。
“勇気を出して転職して、本当によかったです”
このように転職を成功させたとしても、転職「だけ」うまくいってモヤモヤしはじめて、「会社辞めたい」ループに陥る人と、転職後「も」うまくいってスッキリしている人にわかれます。
それは、転職しても何も変わらない人と、転職して自分をより好きになることで人生が好転していく人、と言い換えられます。では、両者の違いはどこにあるのでしょうか?
その違いは、転職活動に“本音で挑んでいるかどうか”です。
自分の正直な気持ちにフタをしても、内定をとることはできます。頭のいい人ほど、ロジカルに話ができるので、本音を隠したまま内定はとることができます。
しかし、仮に内定がとれて転職できたとしても、また「会社辞めようかな……」とモヤモヤしはじめてしまうのです。
転職活動の成否を分ける「本音磨き」の3ステップ
では、具体的にどのように本音を磨いていくのでしょうか?
“本音磨き”は3つのステップで構成されています。
【ステップ1】ネガティブな感情を吐き出して本音を“把握する”「退職成仏ノート」
【ステップ2】人間関係から本音を“整理する”「人間関係の仕分けノート」
【ステップ3】本音を職場や面接で伝わる言葉に“磨く”「明日への手紙」
【ステップ2】人間関係から本音を“整理する”「人間関係の仕分けノート」
【ステップ3】本音を職場や面接で伝わる言葉に“磨く”「明日への手紙」
まず、本音を磨く前に、当然ながら本音を“把握する”必要があります。自分の本音なので簡単にわかりそうなものですが、じつは多くの人は本音を隠して生きています。だから転職後にモヤモヤしはじめるのです。
それを明らかにするのがステップ1の「退職成仏ノート」です。
具体的には、以下の手順で行います。
(1) モヤモヤ、イライラした人の言動、職場での出来事を書く
(2) その中で自分がどう思ったかを書く
(3) どうしてその言動、シーンでモヤッとしたのか、イラッとしたのかの理由を書く(正しさや客観性はいりません。あなたが思ったことが正解です)
(4) 過去に似たような言動やシーンがなかったかを思い出し、書く
(5) (1)と(4)に共通する「私の大切な●●を傷つけている・無視している・蔑ろにしている」に行き着くまで考える
(2) その中で自分がどう思ったかを書く
(3) どうしてその言動、シーンでモヤッとしたのか、イラッとしたのかの理由を書く(正しさや客観性はいりません。あなたが思ったことが正解です)
(4) 過去に似たような言動やシーンがなかったかを思い出し、書く
(5) (1)と(4)に共通する「私の大切な●●を傷つけている・無視している・蔑ろにしている」に行き着くまで考える