お互いのやりたいことを話せるパートナーを見つける

佐宗邦威『模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書』(PHP研究所)

世の中のほとんどのことは、新しく始めるより、続けることが難しいものです。特に、自分が「こんなことをできたらいいな」、というアイデアが頭に浮かんだとしても、それを1人でずっと寝かしておくと気づいたら忘れてしまっていることもしばしば。そんなときにおすすめなのが、フィードバックをもらうだけではなく、お互いのやりたいことを一緒に企むビジョンパートナーを見つけることです。

僕は、20代の後半、3人の友人と年末に1年の振り返りをすることを恒例にしていました。それぞれ、その年の1年に起きたことを振り返りながら、その年の学びについて話し、質問をしてもらいます。その後に、次の1年こうしたい! という次の年のビジョンをスケッチすることを定期的にやっていました。その想像から生まれたスケッチはほとんどが実現しました。

同じ境遇の仲間がいれば前進し続けられる

1人で頑張り続けることはとても難しいけれど、同じ境遇で仲間として一緒に頑張っている人がいれば、続けることがそれほど苦ではなくなります。自分のやりたいことに引き込むことができれば理想ですが、そこまでいかなくても、お互いのそれぞれのビジョンにアドバイスをしあう仲間をつくってみたら、きっとそれだけで、一気に前に進むはずです。

自分の心のなかを、自分の考えていることを、人に話すことは少し恥ずかしいという感覚になる人もいると思います。しかし、誰か1人、もしくは2人でも話すことに慣れていれば、そのうちそれを不特定多数の人に公開することもそんなに抵抗感がなくなるものなのです。

関連記事
頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方
「塾の成績がほぼ最下位から1位に」3カ月で急成長した小6の親が送り迎え中にした"ある会話"
仕事のできる人は知っている…「お世話になっております」より効果のある書き出しフレーズ
ブッダの言葉に学ぶ「横柄でえらそうな人」を一瞬で黙らせる"ある質問"
銀座ママが「LINEを交換しよう」と聞かれたときに必ず使う"スマートな断り文句"